前の記事の続き。 ──────────────────────────────────── 日中は勉強をする気になれず、恐ろしくゆっくりと進む時間の中で時計とテレビを交互に見続けていた。 その日の夕方、昨日と同じころにまたもや病室の外から騒がしい声が聞こえてきた。 ノックも無く…

前の記事の続き ──────────────────────────────────── ぼんやりと目を開けると、母親の姿が目に入った。 「あ、おはよう。着替え持ってきたから置いとくね。足の具合はどう？」 「ん、大丈夫。」 短い会話の後、マガルは寝る前の行動を思い出してハッとする…